今週一週間(5月30日~6月5日)のニュースから、鉄道コム注目の話題をご紹介します。
今週話題となったのは、JR東日本がスマートフォンアプリを用いて実施する実証実験。対象路線の利用時に列車が5分以上遅延していた場合、あるいは対象路線を22時から24時までの間に利用した場合に、「NewDays」「NewDays KIOSK」「ベックスコーヒーショップ」「STATION WORK」のクーポンを配布するというものです。
実証実験の対象路線は、山手線、京浜東北線、根岸線。実施期間は6月1日から7月31日までです。実証実験の参加にはスマートフォンアプリのインストールが必要で、ダウンロードが一定数に達した場合、配信を終了するということです。
今回は実証実験ですが、列車の運行状況に応じてサービスを提供するというのは、新しい取り組みです。また、今回の実証実験で協業相手となっているスイスの企業「Axon Vibe」は、MaaSのようなマルチモーダルモビリティプラットフォームを提供する企業。JR東日本のほか、ドイツ鉄道やニューヨーク都市圏交通公社(MTA New York)も同社と協業してきました。今回の実証実験の結果を受けて、JR東日本が今後どのようなサービス提供を検討するのか、注目されます。
もう一つご紹介するのは、ジェイアール東海商事が販売する東海道新幹線グッズ。なんと、N700系のリサイクル品で作られたネクタイピンが登場しました。「N700S」「N700系 TypeA」の2種類で、価格は6820円。1日からオンラインショップにて販売されています。
アルミ製の鉄道車両は、以前より積極的にリサイクルして活用されており、JR東海でも、N700Sの荷物棚、駅のビジネスブースなどに、700系のリサイクル部材を採用したことをアピールしてきました。今回のネクタイピンでも、この「東海道新幹線再生アルミ」を採用。かつて東海道・山陽新幹線を駆け抜けた車両の部材を手元に残せる、ファンにはたまらないグッズです。