今週一週間(6月20日~26日)のニュースから、鉄道コム注目の話題をご紹介します。
東京都交通局は6月23日、日暮里・舎人ライナーに、330形の新造車両を導入すると発表しました。2024年度にかけて12本を導入し、2008年の開業時に導入された300形を置き換えていく計画です。
置き換えられる300形は、デビューから約14年という若い車両。そんなに早く置き換え?と驚くかもしれませんが、これには同線のシステムに関わる切実な問題がありました。
日暮里・舎人ライナーのような新交通システムでは、安全性を保つために重量制限を設定していますが、日暮里・舎人ライナーではこの制限を突破する可能性があるほど、多くの利用者が集中している状態となっています。初代車両の300形では、あえて座席をクロスシートとし、乗車できるスペースを減らすことで、わざと定員を減らしていました。
今回導入する330形は、車体を300形より軽量化することで、その分を乗客の乗車分へと充当。この置き換えによって全編成の8割をロングシート車両とすることで、混雑緩和を図る狙いです。
機関車の話題もご紹介。八戸臨海鉄道は24日、6月一杯で運用を終えるDD16形のラストランを、19日に実施したと発表しました。
DD16形は、1971年に登場した、ローカル線向けの小型ディーゼル機関車。そのサイズ故か、同世代で現在も活躍中のDE10形などと異なり、特にJRでは広く活躍することはありませんでした。八戸臨海鉄道の車両は、JR東日本から譲渡されたもの。2021年にJR東日本の車両が全廃されたことで、DD16形シリーズでは唯一の国内現役機となっていました。
本線上からは退く同社のDD16形ですが、今後も運転体験イベントなどで使用するとのこと。同機が動く姿はまだまだ見ることができそうです。