今週一週間(6月27日~7月3日)は、週後半にJR東海の新型特急車両「HC85系」がデビューするなど、車両に関する話題が目白押し。一週間のニュースの中から、鉄道コム注目の話題をご紹介します。
6月29日、上越線でE127系が運転を開始しました。E127系は新型車両ではなく、3月のダイヤ改正で新潟エリアでの運用を終了した車両。しかしながら、落雷による他の形式の故障で運用に必要な車両が不足したため、一度引退しながらも再び運用に就くことになったのです。
E127系は7月1日現在、越後中里・越後湯沢~長岡間で運用中。現役時代に上越線で運用に就いたことは無いということで、車両の復活劇、初めての定期運用路線という2つの点で、鉄道ファンからの注目を浴びています。
海外の話題もご紹介しましょう。台湾の国鉄に相当する台湾鉄路管理局は、6月28日に「キョ光号」(キョは草冠に呂)の旧式客車の定期運用を終了しました。
台湾鉄路管理局では優等列車として、日本の特急列車に相当する電車(一部は両端に機関車を備えたプッシュプル編成)の「自強号」のほか、急行列車に相当する客車列車の「キョ光号」を運行しています。このうち、キョ光号の客車には、乗降扉が手動の折り戸の旧式車両と、自動開閉可能な引き戸の改造車両の、大きく2種類が存在。このうち、前者の手動折り戸車両が、今回引退となりました。
台湾では、3月にもキョ光号のさらに下の種別となる客車列車「復興号」が運転を終了しています。日本に雰囲気が近く、さらに在来線の優等列車や客車列車が多いことから、日本の鉄道ファンにも人気がある台湾の鉄道ですが、新型コロナウイルスの影響で渡航できない日が続く中で、現地の様子は様変わりしていそうです。