全国の鉄道駅のうち、読みが3文字の駅は約1800あります。それらの中で左から読んでも右から読んでも同じ読みになる駅は26。例としては、石井(いしい)駅、高田(たかた)駅などが挙げられます。今回はその一部を紹介します。
分布で見ると、北海道の糸井駅(室蘭本線)、瀬戸瀬駅(石北本線)、千葉県の岩井駅(内房線)、実籾駅(京成本線)、長野県の今井駅(信越本線)、田畑駅(飯田線)、島根県の木次駅(木次線)、美談駅(一畑電車)、福岡県の折尾駅(鹿児島本線など)、高田駅(甘木鉄道)が各2駅あり、他は16都府県に1駅ずつとなっています。
漢字表記でも対称になるのは瀬戸瀬駅のほか、日南線の志布志駅があります。同駅の所在地は、鹿児島県志布志市志布志町志布志2丁目で、ひたすら志布志が並ぶのもまた特徴です。
九州には、佐賀県に楠久駅、熊本県に三角駅、大分県に杵築駅、宮崎県に伊比井駅があり、長崎県を除く6県に分布しています。表記、読みともに同じ駅で最も多いのは高田駅で、甘木鉄道のほか、横浜市営地下鉄、高松琴平電気鉄道にもあります。奈良県、新潟県には、高田と書いて「たかだ」と読む駅はありますが、今回の例からは外れることになります。
読み2文字で左右どちらから読んでも同じという駅は意外と少なく、飯井駅(山陰本線)、木岐駅(牟岐線)と、濁音では膳所駅(東海道本線)の計3駅。4文字では該当する駅はありませんが、惜しい例として左沢線の柴橋駅があります。
夏休みシーズンになりました。自由研究などで駅名を考察することがあれば、字数や読みに着目してまとめてみるのもいいと思います。
【7月31日:一部追記しました】