22日に「相鉄・東急直通線」のレール締結式が開催され、新路線の開業に一歩近づいた感のある今週一週間(7月18日~24日)。この一週間の話題の中から、鉄道コム注目の内容をお届けします。
7月20日、只見線の会津川口~只見間で、試運転列車の運転が始まりました。2011年の豪雨被害により、10年以上も不通状態が続いている同区間。10月1日の運転再開に向けた準備が着々と進められています。
当初は「利便性については鉄道と道路で遜色ない水準」としていたJR東日本ですが、福島県が鉄道施設を保有する「上下分離方式」を採用することで復旧が決まり、約10年ぶりの再開にこぎつけることとなりました。
一方で、ローカル線に関しては雲行きが怪しい話題も。JRの地方路線のうち、1日の平均利用者が1000人未満の閑散路線について、路線の今後について話し合う検討会を設けるべき、という提言が国の検討会で議論されていると、20日ごろから一部メディアで報道されています。
ただでさえ少子高齢化で利用者が減少している上に、毎年のように大規模災害に見舞われる日本のローカル線。只見線のように復旧にこぎつけた路線がある一方で、日田彦山線のようにBRT(バス高速輸送システム)へ転換される路線や、方針が未だ定まっていない肥薩線のような例もあります。
「鉄道を残そう!」とただ言うだけでなく、どのように鉄路を残すべきか、自治体や住民が主体的に方針を議論しなければならない時代がやってきています。