今週一週間(9月5日~11日)の中のニュースの中から、鉄道コム注目の話題をご紹介します。
京都鉄道博物館は8日、「展望車」マイテ49形2号車を収蔵品に追加すると発表しました。この車両は、特急列車が文字通り「特別な急行」だった時代、1930年代から1960年代にかけて、「つばめ」「はと」などの名門列車で使用されていたもの。1961年に一度引退しましたが、1987年に復活し、「SLやまぐち号」などのイベント列車で使用されていました。
マイテ49形2号車は、7月に「建築限界測定用試験車」オヤ31形が同館で展示された際、一緒に常駐していた車両基地から回送され、オヤ31形が車両基地へと戻った後も、そのまま残されていました。同館ではSLが展示されている扇形庫で展示されており、オヤ31形展示の際にはサプライズ展示となっていたのですが、今回の発表にも驚きの声が上がっています。
もう一つ、ネットを騒がせたのが、新幹線500系の解体。1997年に営業運転を開始し、日本で初めて時速300キロの営業運転を実現した500系は、戦闘機にも例えられる鋭い流線形が特徴で、今なお多くのファンに人気の車両です。
人気の車両とはいえ、2022年でデビューから25年が経過した500系は、新幹線車両としては立派なベテラン。1985年にデビューした100系が2003年に東海道新幹線から撤退するまでの18年、あるいは1992年にデビューした300系が2012年に引退するまでの20年よりも、長い期間活躍しているのです。
今回解体されたのは、3月のダイヤ改正で運用を離脱していた2本。現時点では後継車両の導入発表はないため、他の編成は今後もしばらくは安泰とは思われますが、現役生活の終盤には差し掛かりつつあるようです。