鉄道コム

鉄道コらム

運用削減?それとも引退? 今後が気になるJR九州の415系

2022年9月17日(土) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

西九州新幹線の開業にあわせて、JR九州では9月23日に大規模なダイヤ改正を実施します。ここで気になるのが車両の動向。同社のベテラン電車である415系に、少し怪しい動きが見え隠れしています。

JR九州の中ではベテランの415系鋼製車
JR九州の中ではベテランの415系鋼製車

415系は、国鉄時代に導入された車両。直流電化および交流電化と、電化方式の異なる線区を走行できることが特徴で、かつては常磐線などでも運用に就いていました。車両のグループは大きくわけて2つ。白塗装の鋼製車体を持つ鋼製車と、ステンレス車体の1500番台です。見た目は大きく異なりますが、大まかな仕様は共通となっています。

そんな415系は、9月に鹿児島支社が発表したイベント告知において、同地区での運用は終了するとの予告が。また、9月に開催されたツアーのプレスリリースでは「415系セミクロスシート車にて走行する当社が実施する最後のツアー」と告知されており、少なくともセミクロスシート車(100番台)の運用が終了することがわかります。

加えて、ラッシュ時に長編成を組む姿が見られた福岡・北九州エリアでは、このラッシュ時を含めた全時間帯で列車本数が削減されることとなっており、運用に余剰が発生することが確実。ロングシートの鋼製車(500番台)も、告知こそないものの、雲行きが怪しくなっています。

とはいえ、415系が完全に引退するかといえば、それはあり得ません。直流電化区間と交流電化区間にまたがる下関~門司間で運用に就けるのは、同社保有の電車では415系のみ。今回の改正では鋼製車に黄色信号が灯りましたが、少なくとも1500番台の活躍はまだまだ続くこととなりそうです。

415系鋼製車(手前)と1500番台(奥)の連結。改正後も見られるのでしょうか
415系鋼製車(手前)と1500番台(奥)の連結。改正後も見られるのでしょうか
 

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

関連鉄道未来ニュース

鉄道コムおすすめ情報

画像

高崎・盛岡に新型気動車

ハイブリッド気動車「HB-E300系」2025年度下期デビュー。八高線や釜石線などに投入。

画像

東武の車両「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は東武編です。

画像

4000系が「機関車風」塗装に

「西武秩父線開通55周年記念車両」11日運転開始。4000系をE851形を模した塗装に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、高倍率ズーム・広角レンズ編です。

画像

京都鉄博に381系

12月12日~17日に特別展示。16日までは、一部で「スーパーくろしお」色ラッピングも実施。

画像

11月の鉄道イベント一覧

数百件の情報を掲載中。鉄道旅行や撮影の計画には、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。