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西九州新幹線開業!栄誉ある機関車は博物館へ 今週一週間の鉄道ニュース

2022年9月25日(日) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

今週一週間(9月19日~25日)の鉄道ニュースといえば、23日の西九州新幹線の開業。所要時間の短縮や未だ決着の見えない鳥栖方面の延伸などと、明暗両面で話題となっていますが、ともあれ無事に新たな新幹線が発進しました。

長崎駅を発つ西九州新幹線「かもめ」
長崎駅を発つ西九州新幹線「かもめ」

ここで、西九州新幹線のトリビアを一つ。今回開業した各駅では、ホーム端に床面の仕上げ工事が施されていない部分があります。これは将来の増結を目的とした準備工事……ではなく、フリーゲージトレイン導入計画の名残りとのこと。25メートル級6両編成のN700Sで運行している「かもめ」ですが、フリーゲージトレインは20メートル級8両編成での導入を計画。そして、駅工事はフリーゲージトレイン導入断念が決定される前に始まっていたため、このような余剰スペースが生まれたのだといいます。ちなみに、長崎駅の車止め側には、フリーゲージトレインとは無関係の展望デッキが設置されています。

新幹線以外の話題もご紹介しましょう。鉄道博物館は21日、EF58形61号機を、同館の展示車両に加えると発表しました。この61号機は、1953年にお召列車けん引指定機として製造された機関車。2001年までに90回以上お召し列車をけん引したほか、イベント列車のけん引でも活躍していました。2008年以降は休車状態となっていましたが、東京総合車両センターにて大切に保管され、イベントでは時折その姿を見せることもありました。

鉄道博物館で常設展示されるEF58形61号機
鉄道博物館で常設展示されるEF58形61号機

今回発表されたプレスリリースでは収蔵理由について触れられていませんが、折しも鉄道開業150年という節目の年、かつて栄誉ある列車をけん引した車両を収蔵するには最適のタイミングでしょうか。先日はこの「一週間の鉄道ニュース」において、京都鉄道博物館への「マイテ49形」の収蔵をご紹介したばかりですが、東西2つの鉄道関連博物館で、歴史ある車両の保存が実現することとなりました。

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