「鉄道を学問する。」と銘打った「鉄道マイスター検定」。さまざまな要素が重なり合う鉄道というジャンルで、「車両・列車・駅」「歴史」「技術」「時刻表」「旅・食」の5分野からさまざまな問題を出題する検定で、鉄道に対する知識の深さが試されます。
この検定に対し、鉄道コムスタッフでは最も鉄道知識が深いと自負する筆者が、一足先に挑戦してみました。その結果は……?
まずは「歴史」分野から。「自動改札機が日本で初めて駅に設置されたのはいつか?」という問題です。選択肢は「1905年」「1927年」「1965年」「1972年」「1975年」の5つ。現在の自動改札が全国的に普及し始めたのは高度経済成長期で、これを導入したのは、今年で導入から55周年を迎える阪急電鉄。すると、1972年が正しい……と思いきや、これは引っかけ問題。実は1927年です。
現代的な自動改札機が導入されたのは1927年ですが、自動で動作する改札機を初めて導入したのは、現在の銀座線の元となった「日本地下鉄道」。1927年に浅草~上野間で開業した路線で、10銭硬貨を1枚入れるとバーが回り入場できる、というものでした。
続いては、「旅・食」の問題。とはいえ、筆者はこの方面の知識はあまりありません。さて、問題は……「JR松阪駅の駅弁『モー太郎弁当』の特徴で、正しいのは次のうちのどれか?」さて、答えがわからない!
「モー太郎弁当」とは、松坂牛を使った駅弁で、ふたの形は牛の顔を模している、ということは知っていました。しかし、その特徴の知識はありません。「ひもを引くと肉が焼ける」という選択肢があり、神戸の「あっちっち弁当」のような特徴からいかにも……という気もしますが、ここは「ふたを開けると音楽が流れる」を選択。……どうやら、これが正解のようです。
このように、かなり深い内容まで切り込んでいる「鉄道マイスター検定」。筆者が実際に挑戦した結果、正答率は「80%」!なんとか、ぎりぎり合格ラインに乗ることができました。正答率はカテゴリ別やレーダーチャートで見ることができ、自分の得意・不得意が一目でわかります。筆者の場合は、「車両・列車・駅」はパーフェクトだったものの、「旅・食」の正答率が60%。その他は80%で、やはり駅弁などの知識が不足していることがわかります。
なお今回受験したのは、本番試験同様の難易度や問題数が設定されたテスト版です。皆さんは、まずは公式サイトで公開されている5つのサンプル問題で、自らの力を試してみてはいかがでしょうか。
加えて、合格者のランキング上位30位までは、公式サイト上で発表。合格者特典の進呈も予定されています。150年の歴史がある鉄道の知識が試される「鉄道マイスター検定」が、あなたの挑戦を待っています。