今週一週間(10月3日~9日)は、10月に入ったばかりではありますが、週後半には首都圏で気温が乱高下し、一時は12月並みの寒さに。今回の「今週一週間の鉄道ニュース」、まず1つ目はそんな時期にぴったりのニュースをご紹介します。
JR東日本などは5日、東北新幹線と北陸新幹線で、ホットコーヒーの販売を開始すると発表しました。かつては両新幹線の車内販売で提供されていたホットコーヒーですが、2019年に車内販売商品を大幅に見直した際に廃止されていました。しかし、利用者の要望は根強かったようで、今年7月には、夏真っ最中ではありますが、上越新幹線でホットコーヒーの試行販売を開始。これが好評を博したようで、今回の東北新幹線と北陸新幹線での販売再開に繋がりました。
車内販売といえば、東海道新幹線の「シンカンセンスゴイカタイアイス」で知られるアイスクリームも。現時点でJR東日本の新幹線では販売されていませんが、JR東日本などは、アイスクリームなどの要望の多い商品について、今後販売線区の拡大を検討するとしています。
続いても、JR東日本の新幹線のニュースをご紹介。とはいっても、こちらは一般利用者が乗ることができない新幹線。E956形「ALFA-X」の話題です。10月6日に、この車両が初めて大宮駅に入線したのでした。
次世代新幹線の開発を進めるための試験プラットフォーム車両であるALFA-X。2019年春の落成以降、時速360キロの営業運転に向けた試験を繰り返してきましたが、2022年度以降の試験メニューは、地震対策や車内の利用者向けサービス、将来の自動運転実現に向けた取り組みといった内容に変わりました。これにより、これまでは見られなかった日中走行が頻繁に目撃されるようになりました。
これまで首都圏に姿を現したのは、深夜・早朝の那須塩原駅への入線のみ……だったのですが、10月6日には初めて大宮駅に乗り入れ、首都圏の中央部へと姿を現しました。試験メニュー次第となりそうですが、今後も大宮駅へ乗り入れる姿が見られるのか、注目です。