鉄道コム

鉄道コらム

CEATECで吊り革用の電子ペーパー広告が登場 台湾では採用例も

2022年10月27日(木) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

電子ペーパーを使用した吊り革用の広告
電子ペーパーを使用した吊り革用の広告

10月18日~21日に、千葉県の「幕張メッセ」で、技術展示イベント「CEATEC 2022」が開催されました。さまざまな企業が、IoTや電気自動車、メタバースなど、現在トレンドの最新技術を数多く出展。その中で筆者が気になったのが、電子ペーパーによる吊り革広告です。

電子ペーパーは、視認性に配慮し、なおかつ表示の変更が可能というもの。液晶ディスプレイとの違いは、表示を保持する際に電気をほとんど(あるいは全く)使わないことで、省エネ性に優れています。Amazonが販売する電子書籍端末「Kindle Paperwhite」のような小型デバイスがよく知られていますが、低電力消費を活かした大型サイネージの製品も提案されています。

この電子ペーパーを手掛けるクレアが出展していたのが、吊り革の「革」部分に取り付けるデバイス。この部分に設置する紙広告は以前からありますが、これを電子ペーパーにしてしまおうというものです。Bluetoothなどで通信が可能で、スマホアプリで広告データの書き換えが可能。表示内容を1時間に1回更新したとしても、内蔵電池は約10か月交換なしで使用できるといいます。

電子ペーパーを使用した鉄道車両内の広告は、過去にJR東日本で中吊り広告として試験的に導入されたことがありますが、日本では本格的に採用された例はないとのこと。一方で、今回の製品は、台湾の地下鉄で導入された実績があるといいます。近年は電子ペーパーも視認性などの面で進化しており、この機能を武器に日本市場で市場を広げることができるのか、注目されます。

 

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道コムおすすめ情報

画像

高崎・盛岡に新型気動車

ハイブリッド気動車「HB-E300系」2025年度下期デビュー。八高線や釜石線などに投入。

画像

東武の車両「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は東武編です。

画像

4000系が「機関車風」塗装に

「西武秩父線開通55周年記念車両」11日運転開始。4000系をE851形を模した塗装に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、高倍率ズーム・広角レンズ編です。

画像

京都鉄博に381系

12月12日~17日に特別展示。16日までは、一部で「スーパーくろしお」色ラッピングも実施。

画像

11月の鉄道イベント一覧

数百件の情報を掲載中。鉄道旅行や撮影の計画には、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。