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JR東海がさらなる進化を発表 今週一週間の鉄道ニュース

2022年11月6日(日) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

今週一週間(10月31日~11月6日)の鉄道ニュースの中から、鉄道コム注目の話題をご紹介します。

JR東海は10月31日、同社が目指す鉄道の将来像や、主な取り組みについて発表しました。内容は、東海道新幹線への「半自動運転」導入や、3両編成以上の在来線へのワンマン運転導入、在来線全線へTOICAエリア拡大、東海道新幹線へのグリーン車の上級クラスの導入などです。

半自動運転を導入する東海道新幹線
半自動運転を導入する東海道新幹線

新幹線の半自動運転は、運転士が先頭部に乗務し、運転士が手動で発車。運転中の速度制御及び停車は自動化するというもの。自動運転のレベルとしては、東京メトロ南北線などと同じ「GoA2」相当です。現時点で詳細は不明ですが、南北線と同様に、発車時に起動ボタンを操作すると、自動的に列車が動き出す、というシステムが想像されます。また、「運転士は(中略)異常時においては列車の責任者として車掌、パーサー等を統轄して対処」「車掌は列車内で旅に不慣れなお客様などのサポート業務に注力」とされており、自動運転の導入によって、新幹線乗務員の体系も変化することが考えられます。

今回の同社の発表は、いずれも技術面や商品面で新しい内容ではありませんが、将来にわたって公共交通機関たる鉄道を維持するために、堅実かつ着実に施策を進めていく、という方針が伝わります。

もう一つご紹介するのは、海外の話題。10月29日に実施され、日本では今週話題となったものです。スイスのレーティッシュ鉄道は10月29日、世界記録に挑戦。その内容は、4両編成を25本つないだ100両編成、約1900メートルの列車を走らせるというもの。この試みは成功し、世界最長の旅客列車として、ギネス記録に認定されました。

約1900メートルのギネス記録に挑んだレーティッシュ鉄道
約1900メートルのギネス記録に挑んだレーティッシュ鉄道

日本の鉄道では、在来線の15両編成で約300メートル、東海道新幹線の16両編成で約400メートル、コンテナ車26両の貨物列車で500メートル超。今回の列車は、東海道新幹線の5倍弱という、とてつもない長さ。写真では、ループ線を走る列車が、ヘビのように連なる姿がわかります。ちなみに、この列車を走らせるために、29日は特別ダイヤで運転し、特別列車を走らせた区間では朝から晩まで他の列車は運休になったとか。観光列車主体の路線ならではのエピソードです。

 

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