今週一週間(11月7日~13日)の鉄道ニュースの中から、鉄道コム注目の話題をご紹介します。
JR東日本は8日、QRコードを使用した新たな乗車サービスを導入すると発表しました。ネット予約サービス「えきねっと」の利用分が対象で、これまでは磁気券を使用していたところを、新幹線や在来線、自動改札機の設置駅から未設置駅まで、アプリ上に表示されるQRコードで乗車できるようになります。
日本では「Suica」などの交通系ICカード普及が進んでおり、JR東日本によると、首都圏では2021年度に95%の乗客が利用していたということ。しかし、ICカードの全国展開には費用がかさみ、一方で磁気券のシステムは複雑な自動改札機の保守といった課題もあります。QRコードであれば、自動改札機の可動部が減り、さらに飛行機のようにデバイスにとらわれないチケットの発行も可能に。鉄道のチケットも、今後は飛行機やバスのように変わっていくのでしょうか。
もう一つご紹介するのは、大阪府を走る泉北高速鉄道の話題です。同社は11日、2023年に新型車両の9300系を導入すると発表。あわせて、既存車両のラインカラーも変更すると発表しました。
泉北高速鉄道(開業時は大阪府都市開発)の車両は、開業当時の100系と、続く3000系においては、ステンレス車体に先頭部のみ青帯が入るというスタイルでした。一方、1990年デビューの5000系以降では、「泉北ライナー」用車両を除き、アイボリー塗装のアルミ車体に、青帯とライトブルーの帯が入る形に。今回の9300系はステンレス車体で、先頭部こそアイボリーとなるものの、その他はステンレス地に青帯というデザイン。既存車両の意匠を引き継ぎつつ、ある部分では先祖返りしたともいえそうです。