前に列車がいないか、駅に進入してOKかなどを示す、信号機。「進行」の青、「注意」の黄色、「停止」の赤のほか、場合によっては「減速」や「警戒」など、列車が出せるスピードを運転士に細かく伝えています。
そんな「安全運転の守り神」ともいえる信号機ですが、カーブを抜けた先など、運転士から見えにくい場所に置かれていることもあります。これでは、信号が見えてからブレーキをかけても、減速が間に合わないかもしれません。それを避けるためのサポート役として使われるのが、「中継信号機」です。
中継信号機は、見えにくい場所にある信号機の手前に置かれ、その表示内容を運転士に伝える役目を持っています。7つの白っぽいランプで構成されている丸型のものが多く、その並び方で、この先の信号機の表示内容がわかります。ランプが縦に並んでいるときは進行(青)、斜めのときは注意(黄色)、減速、警戒などスピードを落とすもの、横のときは停止(赤)です。カーブなどを進むとき、白っぽいランプが並ぶ信号機がないか、探してみるとよいでしょう。
なお、地下鉄など長いトンネルを走るところでは、青、黄色、赤色のランプが縦長に並んだもの(普通の信号機と同じような形)が、中継信号機として使われていることもあります。この場合、中継信号機の目印として、信号機の下に紫色のランプがついています。