鉄道コム

鉄道コらム

南海グループ、Visaのタッチ決済による乗車サービスを本格提供へ

2022年12月6日(火) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

南海電気鉄道や三井住友カード、ビザ・ワールドワイド・ジャパンなどは6日、南海グループでの「Visaのタッチ決済」やQRコードによる乗車サービスについて、実証実験から継続的なサービス展開に移行すると発表しました。

南海の特急「ラピート」
南海の特急「ラピート」

Visaのタッチ決済は、Visaブランドのタッチ決済対応クレジットカードやデビットカードなどを端末にかざすことで決済できるサービスです。南海では、2021年4月に同サービスによる乗車実証実験を開始。以降、南海グループ内で提供エリアを拡大し、現在は泉北高速鉄道や南海りんかんバス、南海フェリーでも導入しています。

2022年12月現在の「Visaのタッチ決済」によるサービス提供駅
2022年12月現在の「Visaのタッチ決済」によるサービス提供駅

南海においては今後、2023年度より利用可能駅を順次拡大。全駅で利用できることを目指すとしています。泉北高速鉄道では、Visaのタッチ決済、QR乗車券の読み取り端末を、既存改札機に増設。交通系ICカードを含めた日本初の3種類一体型改札機とします。南海りんかんバスでは、Visaのタッチ決済収受額に、紙の1日フリー乗車券と同額の上限を設定する予定。事実上のフリー乗車券とすることで、窓口でチケットを購入する手間を省きます。

一体型改札機のイメージ
一体型改札機のイメージ

国外で利用エリアが拡大しているというVisaのタッチ決済の導入は、現地での両替や専用ICカード購入といった手間が無いことから、インバウンド旅客の利便性向上に繋がります。関西国際空港のアクセスを担う南海グループでは、入国者数緩和にともなうインバウンド旅客の増加や、2025年大阪・関西万博を見据え、Visaのタッチ決済とデジタルきっぷでしか実現できない、新しい取り組みへ挑戦するとしています。

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道コムおすすめ情報

画像

ラストランは2月10日

「青胴車」5001形は2月10日にラストラン。引退前の「乗車会」開催や、引退記念グッズ発売も。

画像

「T4編成」展示へ

1月で引退の「ドクターイエロー」T4編成、先頭車がリニア・鉄道館で保存へ。6月に展示開始予定。

画像

幻の東京圏「改良計画」とは?

1950年代の国鉄は、東京圏を今と違った形に改良する計画を持っていました。その中身とは?

画像

「サステナ車両」5月デビュー

元小田急の西武8000系が、車両基地を出場。デビューは2024年度末から2025年5月末に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、標準~望遠・超望遠レンズ編です。

画像

1月の鉄道イベント一覧

2025年も鉄道コムをよろしくお願いします。1月の計画立案には、イベント情報をどうぞ。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。