鉄道コム

鉄道コらム

阪急のダイヤ改正を前に、旧型の「京とれいん」が引退

2022年12月12日(月) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

12月17日にダイヤ改正を実施する阪急電鉄。そのダイヤ改正より一足早く、京都線で運転されてきた6300系「京とれいん」が、11日に定期運転を終了しました。

定期運転を終了した6300系「京とれいん」
定期運転を終了した6300系「京とれいん」

「京とれいん」は、2011年に運転を開始した列車。6両編成中の2両は京町家をイメージしたボックスシートに改造され、残る4両も雰囲気を一般車両と異なるものにするなど、特別料金は不要ながら、一般の特急よりも豪華な内装が特徴的でした。車両の改造元となったのは、かつて京都線の特急で活躍した6300系。後継車両によって一般運用から退いた後、観光列車として改造され再登板していました。

また2019年には、「京とれいん」以上に内装に手を加えた7000系「京とれいん 雅洛」が登場。こちらは、ダイヤ改正後も引き続き運転されます。

ダイヤ改正後も引き続き運転される「京とれいん 雅洛」
ダイヤ改正後も引き続き運転される「京とれいん 雅洛」

「京とれいん」と「雅洛」は、双方のデビュー当時は同じ種別「快速特急」として運転されていました。しかし、「雅洛」のデビューより少し前、「京とれいん」は種別を「快速特急A」に改めていました。その理由は、十三駅に設置されたホームドア。2ドアで他の車両とはドア位置が異なる6300系は、十三駅のホームドアに対応できなかったのです。そのため、同駅を通過(実際にはドアは開かないものの停車)する「快速特急A」が、「京とれいん」専用種別として設定されていました。

阪急では、2040年度末ごろの全駅へのホーム柵整備を目標に、2021年度から各駅への設置を進めているところ。十三駅だけならばともかく、大阪梅田駅や京都河原町駅への設置も考えられるため、「京とれいん」の復活は望み薄と言えそうです。

 

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道コムおすすめ情報

画像

高崎・盛岡に新型気動車

ハイブリッド気動車「HB-E300系」2025年度下期デビュー。八高線や釜石線などに投入。

画像

東武の車両「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は東武編です。

画像

4000系が「機関車風」塗装に

「西武秩父線開通55周年記念車両」11日運転開始。4000系をE851形を模した塗装に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、高倍率ズーム・広角レンズ編です。

画像

京都鉄博に381系

12月12日~17日に特別展示。16日までは、一部で「スーパーくろしお」色ラッピングも実施。

画像

11月の鉄道イベント一覧

数百件の情報を掲載中。鉄道旅行や撮影の計画には、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。