新型コロナウイルスの影響で、2020年や2021年にはほとんどが取り止められていた「終夜運転」ですが、2022年大晦日から2023年元日にかけては、一部の事業者で再開する動きが見られます。
JR東日本では、山手線や京浜東北線、中央・総武線各駅停車などで実施。成田山新勝寺のアクセス路線となる総武本線・成田線や、武蔵御嶽神社のアクセス路線となる青梅線でも、深夜に各4本の臨時列車が運転されます。
JR西日本では、JR京都線やJR神戸線、大阪環状線などで、午前3時ごろまで臨時列車を運転。「終夜運転は実施しない」としていますが、臨時最終列車から始発列車まで2時間弱のインターバルこそあるものの、終夜運転に近い運行形態となっています。
このほかに終夜運転の実施を発表しているのは、京成電鉄(京成本線京成上野~京成成田間、押上線、金町線)、京王電鉄(新宿・新線新宿~高尾山口間)、近畿日本鉄道(名古屋線、大阪線、奈良線など)、京阪電気鉄道(大津線を除く各線)。また、小田急電鉄や東急電鉄、福岡市営地下鉄などは、終夜運転こそ無いものの、深夜または早朝の臨時列車の運転を予定しています。
じわじわと復活の動きがみられる終夜運転ですが、新型コロナウイルスの感染拡大前、2019年大晦日終夜運転のプレスリリースを見ると、今シーズンのものはまだまだ当時の状況に戻るまでには至っていません。来シーズンやその次のシーズン、終夜運転はどの程度まで復活するのでしょうか。