人の移動が多くなりそうな、成人の日を含む三連休(1月7日~9日)ですが、JR東日本では6日深夜から9日早朝にかけて、渋谷駅で山手線の線路切換工事を実施します。これによって、山手線の外回りが一部区間で運休となるほか、他の路線も臨時ダイヤで運行される区間があります。
山手線では、7日と8日は、外回りの大崎→渋谷→新宿→池袋間を運休。池袋→上野→東京→大崎間では、大崎駅での折り返し運転を実施します。また、内回りの池袋→新宿→大崎間でも、本数を減らして運転。大崎→東京→池袋間では、一部列車が池袋駅で東京方面へ折り返しとなります。運転間隔は、通常ダイヤでは3~4分間隔のところ、7日と8日は、外回りの池袋→東京→大崎間が約10分間隔、内回りの池袋→渋谷→大崎間が約5分間隔と、通常よりも少ない本数での運転となります。
山手線のダイヤ変更に対応して、他の路線でも行先や停車駅の変更があります。京浜東北線では、田端~東京~田町間の快速運転を中止し、日中時間帯も各駅に停車。埼京線とりんかい線では、新木場~赤羽間を増発するほか、通常では新宿駅発着の相鉄線直通列車が、池袋駅発着に変わります。これに加え、大崎~新宿間では、湘南新宿ラインの線路を使った臨時列車を運転。東京メトロや都営地下鉄、りんかい線の各線、東急、西武、京急の一部区間では、振替輸送を実施します。
今回の工事は、5段階に分けて進められている、JR線渋谷駅の改良工事の4段階目。これまで外回りと内回りで別々だった山手線のホームが、今回の工事で同じホームに統合されます。ただ単にホームを切り替えるだけでなく、使用を停止する旧外回りホームを削り、線路を西側へと移設して、新ホームを拡幅するという、大きな規模の工事です。
渋谷駅では今後、5段階目の工事として、山手線の線路とホームの高さのかさ上げが予定されています。2015年から進められてきた渋谷駅の改良工事は、JR線ホームはいよいよ完成形が見えてきました。駅全体の工事も、新たな駅ビルとなる「渋谷スクランブルスクエア」の2027年度全面開業をもって完成となります。