47都道府県のうち、県庁所在地などにある代表的なJR駅は沖縄県を除く46都道府県に分布しています。北は札幌駅から南は鹿児島中央駅までのそれらの駅について、隣にある在来線の駅に着目するとその距離はさまざま。中心部にある駅であれば、そう遠くない場所に隣の駅がありそうですが、中には10キロを超える例があり、驚かされます。今回はそうした例を紹介します。
東京都や政令指定都市を有する道府県を除く30の県を対象にすると、最も駅間が離れているのは鳥取駅と福部駅の組合せ。その距離は実に11.2キロで、普通列車の所要時間は12~15分ほどです。県の中心部でも周辺の地勢などによって駅の間隔が空いてしまうことを示す一例と言えるでしょう。
2位は、宇都宮~雀宮間、岐阜~木曽川間の7.7キロ。宇都宮駅は岡本駅が6.2キロ、鶴田駅が4.8キロとどの隣駅も距離があるのが特徴です。
4位、5位は、松江~東松江間の6.6キロ、秋田~四ツ小屋間の6.4キロで、宇都宮~岡本間に次ぐ7位は、青森~油川間、盛岡~大釜間、福島~東福島間、水戸~赤塚間がいずれも6キロで並びます。
このうち、盛岡~大釜間は両駅間に前潟駅が3月18日に開業することで、水戸~赤塚間は臨時駅の偕楽園駅に営業キロが新たに設定されることでそれぞれランク外に。今回の例のほかには、一部の特別区や政令指定都市などで見られる異なる路線や系統が並行する区間と、各駅に停まる種別でも隣の駅が違うケースもあります。
それらを加味したランキングとあわせ、駅の動向と駅間距離の変化に今後も注目していきたいと思います。