東海道本線(JR京都線・JR神戸線)と大阪環状線が交わる大ターミナルの大阪駅。その北側には、大阪駅を通過しない秘密の線路が地上を通っています。この線路は、東海道本線の支線、通称「梅田貨物線」。大阪駅で直接線路が繋がっていない東海道本線と大阪環状線を結ぶ短絡線です。
一般にはあまり知られていないこの線路ですが、大阪駅の地下ホームエリア「うめきたエリア」が、3月18日にこの路線上に開業する予定。線路は地下トンネルに移設され、新たに新大阪駅からおおさか東線の列車が乗り入れることとなっています。
うめきたエリア開業を前に、JR西日本では2月11日深夜から13日早朝にかけて、線路切換工事を実施する予定です。13日からは開業前のうめきたエリアを通る地下ルートでの運行となるため、大阪駅の裏側を通る線路への乗車機会は、11日が最後となります。
まもなく消える地上の線路を体験するには、どの列車に乗ればいいのでしょうか。
この区間の梅田貨物線を走る定期列車は、特急「くろしお」「はるか」と貨物列車、そして一部の回送列車です。貨物列車や回送列車には乗車できないため、いずれかの特急列車のみに乗ることになります。また、臨時列車ではありますが、3月まで「紀南コース」で運転されている「WEST EXPRESS 銀河」も、この線路を通過しています。
乗車時には、関西空港・和歌山方面では進行方向左側、新大阪方面では進行方向右側に座ると、今後開発が進められる空地を通して、大阪駅やグランフロント大阪を望むことができます。