今週(1月16日~22日)1週間の鉄道ニュースの中から、鉄道コム注目の話題をご紹介。今回最初にご紹介するのは、20日に発表されたJRグループ春の臨時列車の話題です。
行楽シーズンなどにあわせて全国各地で運転される臨時列車ですが、今年の春はコロナ禍前のように多数の列車が設定されることが発表されました。その中で、一部で注目を集めたのが、「あしかが大藤まつり号」「谷川岳もぐら」「谷川岳ループ」の3つの特急列車。いずれも185系が使用されることが話題となりました。
185系は、1981年にデビューした特急型車両。JR東日本では最後に残った国鉄型特急車両でもあります。すでに定期運用は終了したものの、ツアー列車などで時折運転されており、ファンからは根強い人気があります。
この185系が最後にツアー列車以外の一般利用者向け列車で運転されたのは、2021年7月の快速「谷川岳山開き」のこと。特急列車での使用は、同年3月の「踊り子」撤退以来となります。デビューから40年以上が経過し、後継車両であるE257系波動用車両が出そろった今、いつ完全引退してもおかしくはないはずなのですが、一体いつまで活躍が続くのでしょうか。
もう一つご紹介するのは、残念な廃止の話題。といっても、車両や列車、路線ではありません。小田急線新宿駅構内の「ロマンスカーカフェ」です。
新宿駅の改札内にあるロマンスカーカフェは、ロマンスカー発着ホームの目の前にあるカフェ。一般的なカフェとしての利用はもちろんですが、ロマンスカーを眺めながら飲食ができるという、立地を存分に活かした施設となっています。
閉店は残念ですが、これは新宿駅の駅ビル建て替え工事に関連したものとのこと。2022年10月には、入居していた小田急百貨店が移転したことも、記憶に新しいです。このプロジェクトは、最大で築50年が経過した建物を建て替えるもので、完成は2029年度を予定しています。完成はまだまだ先ですが、工事が終了した暁には、ふたたびロマンスカーを眺められるカフェが設置されることが期待されます。