JR北海道は、2023年春に引退するキハ183系のラストラン企画として、定期運転終了後に運転する臨時列車を発表しました。3月25日は札幌→函館間の「キハ183系北斗」、26日は函館→札幌間の「キハ183系ニセコ号」、4月1日、2日は札幌~稚内間の「キハ183系サロベツ」、9日、10日は札幌~網走間の「キハ183系オホーツク」として運転されます。
いずれの列車も5両編成で、うち2両は国鉄時代の復刻塗装車両なのですが、最後に運転される「キハ183系オホーツク」では、5両中3両、つまり中間車全車両がグリーン車という、超豪華編成での運転になります。現在残っているキハ183系のグリーン車は、すべて2階建て車の2階部分のみのような構造のハイデッカー車両。これまでの営業列車では見られなかった、設備も見た目も豪華な列車となります。
キハ183系は、1980年に営業運転を開始した車両。当時デビューした非貫通型の「スラントノーズ」タイプは既に全廃されており、現在残るのは先頭車が貫通型のグループ。これも老朽化で置き換えられることになり、3月18日のダイヤ改正で定期運転を、4月10日の「キハ183系オホーツク」で全ての営業運転を終了します。
また、4月には「ノースレインボーエクスプレス」も引退する予定。こちらは見た目こそ大きく異なりますが、同じキハ183系に含まれる車両です。キハ183系は、JR北海道の一般仕様とノースレインボーエクスプレスの2つが引退することで、残るはJR九州の「あそぼ~い!」のみとなります。
【1月23日追記:タイトルおよび本文の表記を訂正しました】