週半ばの大雪で交通が大きく乱れた今週(1月23日~29日)一週間。雪以外にもさまざまなニュースがあった鉄道業界の話題から、鉄道コム注目の内容をご紹介します。
まず一つ目は、山形新幹線「つばさ」の話題です。2024年に新型車両のE8系が投入される「つばさ」。新車投入を前に、現在のE3系1本がデビュー当時の銀色デザインとなることが発表されました。
新幹線「つばさ」は、1992年の運転開始当時から、それまでの新幹線にはない銀色の車体が特徴的でした。初代車両の400系のデビュー時塗装と、2代目車両のE3系では、デザインは異なるものの、銀色というベースは受け継がれています。しかし2014年、山形県知事の要望によって、塗装を変更することに。山形県の特産品や自然をモチーフとした塗装となり、現在に至っています。
折しも、東北新幹線では、2022年の「新幹線イヤー」にあわせた200系リバイバルカラーのE2系が運転中。SNS上では、このリバイバル塗装車両同士の連結を期待する声も見られます。
もう一つご紹介するのは、東急8500系の引退。25日に最後の1編成が廃車回送され、約48年の活躍に終止符を打ちました。8500系は、1975年にデビュー。1969年に登場した8000系を新玉川線(現在の田園都市線地下区間)用にカスタマイズした車両で、一時期は田園都市線の主力車両として、広く活躍していました。
8500系の引退で、東急はVVVFインバータ制御車両率100%を達成。加えて、高度経済成長期の東急線を支えてきた8000系シリーズの東急線からの完全消滅と、東急の歴史に残るできごととなりそうです。