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【今から10年前の鉄道】「スーパーひたち」「フレッシュひたち」651系とE653系が常磐線特急撤退

2023年3月15日(水) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

今から10年前の2013年3月15日、特急「スーパーひたち」「フレッシュひたち」で使用されていた651系とE653系が、常磐線特急での運転を終了しました。翌16日からは、全列車がE657系での運転となりました。

2013年3月15日に運転を終えたE653系「フレッシュひたち」
2013年3月15日に運転を終えたE653系「フレッシュひたち」

「スーパーひたち」は、現在の「ひたち」にあたる列車。1989年に運転を開始し、主に上野~水戸間をノンストップで走る列車が「スーパー」を名乗っていました。車両は、この列車用に開発された651系で、JRグループでは初めて時速130キロ運転を実現しました。

「フレッシュひたち」は、現在の「ときわ」に相当する列車。1997年に運転を開始しました。専用車両として投入されたE653系は、7両編成が4色、4両編成が1色の、計5色のカラーバリエーションがある形式。編成も、7両編成、7両+4両の11両編成、7両×2本の14両編成と、見た目も組成もバリエーションに富んだ列車でした。さらに途中からは、「スーパーひたち」用の651系も「フレッシュひたち」に一部投入されています。

なお、「スーパーひたち」から撤退した651系ですが、その後も2013年10月から2015年3月にかけて、常磐線特急で再び運転されました。これは、常磐線特急を全車指定席に変更するにあたり、E657系に指定席ランプを取り付ける改造を実施するため。予備車確保のために、引退したはずの車両が1日1往復ながら復活していたのです。

常磐線から撤退したE653系は、全車が新潟エリアに転属し、特急「いなほ」「しらゆき」などで活躍。ただし、2019年に7両編成1本が勝田車両センターへ戻り、現在は臨時列車を中心に活躍しています。

同じく常磐線から引退した651系は、一部が高崎線特急用となり、「あかぎ」「草津」などで活躍しました。そのほか、リゾート列車「IZU CRAILE」として改造されたり、常磐線いわき以北の普通列車で使用された編成も。ただし、高崎線用以外は2023年現在は既に全廃されており、高崎線用のグループも、3月18日のダイヤ改正で引退する予定です。

2023年3月18日のダイヤ改正で引退する651系
2023年3月18日のダイヤ改正で引退する651系

【3月15日23時59分追記:記事初出時に「スーパーひたち」「フレッシュひたち」の列車名も2013年に同時に廃止された内容を記事タイトルや本文で一部記載していましたが、同列車名が廃止となり「ひたち」「ときわ」に変更となったのは2015年3月の誤りです。訂正してお詫びします。】

 

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