鉄道コム

鉄道コらム

覚えてる? 10年前に発売を終了した「オレンジカード」 実は今も使えるぞ

2023年3月31日(金) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

10年前の2013年3月31日、JRグループ旅客各社が発売していた「オレンジカード」が、発売終了となりました。

JR各社が発売していた「オレンジカード」
JR各社が発売していた「オレンジカード」

オレンジカードとは、国鉄時代に販売が開始されたプリペイドカード。自動券売機や自動精算機で利用可能なもので、きっぷを購入するための金券のようなカードでした。後発の「イオカード」や「Jスルーカード」などとは異なり、そのまま改札口に投入して利用することはできませんでした。

券売機できっぷを購入する=引き換えるという手間があるため、イオカードなどより利便性は優れていたわけではないオレンジカードですが、改札機に投入可能なカードは利用可能エリアが限られていたのに対し、オレンジカードは全国のJRの自動券売機で利用可能でした。

そのためか、当時のJR各社ではオリジナルのオレンジカードを多数発売しており、田舎の駅でも限定カードが発売されていたことがありました。現代の記念きっぷのような立ち位置でしょうか。また、「トワイライトエクスプレス」のような観光要素のある列車では、車掌が車内でオレンジカードを売っていたこともありました。

イオカードやJスルーカードのようなプリペイド乗車カードに加え、「Suica」や「ICOCA」といった交通系ICカードも登場すると、オレンジカードの売上は減ってしまい、ついに2013年に発売終了となりました。額面が高額のオレンジカードについては、偽造カードが発生したこともあり、すでに利用自体も不可能となっています。一方で、1000円などのカードについては、発売終了から10年が経過した2023年現在も、対応券売機では利用することが可能です。

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道コムおすすめ情報

画像

ラストランは2月10日

「青胴車」5001形は2月10日にラストラン。引退前の「乗車会」開催や、引退記念グッズ発売も。

画像

「T4編成」展示へ

1月で引退の「ドクターイエロー」T4編成、先頭車がリニア・鉄道館で保存へ。6月に展示開始予定。

画像

幻の東京圏「改良計画」とは?

1950年代の国鉄は、東京圏を今と違った形に改良する計画を持っていました。その中身とは?

画像

「サステナ車両」5月デビュー

元小田急の西武8000系が、車両基地を出場。デビューは2024年度末から2025年5月末に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、標準~望遠・超望遠レンズ編です。

画像

1月の鉄道イベント一覧

2025年も鉄道コムをよろしくお願いします。1月の計画立案には、イベント情報をどうぞ。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。