JR西日本が京都エリアで運用している113系について、まもなく引退することが発表されました。
113系は、1963年に登場した直流近郊型電車。首都圏では東海道本線や横須賀線、房総各線など、関西圏では東海道・山陽本線や阪和線、草津線などと、都市部の快速系列車や郊外のローカル列車などで使用されました。
約3000両が製造された113系ですが、国鉄末期から次々と登場した後継車両によって、JR発足以降は置き換えが進行。かつては「新快速」で活躍したこともあった113系は、近年はJR京都線・JR神戸線を営業列車で走ることはなく、関西圏(アーバンネットワーク)では、草津線、湖西線、および両線と琵琶湖線の直通列車のみの運用となっていました。
JR西日本によると、113系の引退時期は「近日中」ということ。また、今回の京都エリア用車両の引退により、113系が走るのは、福知山エリアと岡山エリアのみとなるといいます。
3月18日のダイヤ改正では、和田岬線の103系が運用を終了。加えて、今回の京都エリア用113系の引退で、アーバンネットワークで活躍する国鉄型車両が、また一つ減ることになります。これで国鉄型車両として残るのは、117系と205系のみ。さらに、草津駅での掲出物によると、117系も3月末で草津線での運転を終了するとのことです。30年前はアーバンネットワーク各地で見られた国鉄型車両自体も、風前の灯火となっています。