今週(3月20日~26日)1週間の鉄道ニュースの中から、鉄道コム注目の話題をご紹介。まずは、特急「成田エクスプレス」についてです。
JR東日本は24日、「成田エクスプレス」で使用しているE259系の塗装を変更すると発表しました。
成田エクスプレスは、1991年の成田空港旅客ターミナル直下駅開業とともに運転を開始した、都心などと成田空港を結ぶ空港アクセス特急。初代の253系では、「極地の白」「成層圏の空のグレー」「地平に輝く太陽(の赤)」「果て無き黒い宇宙(の黒)」の4色を用いたデザインで、これは2009年デビューの2代目E259系にも引き継がれていました。
新たなデザインのコンセプトは、「新生E259系としての進化」。従来のデザインを引き継ぎつつ、シルバー基調のカラーを先頭車両の前面、側面に取り入れます。特徴的だった先頭部の「N'EX」ロゴは側面へと移り、列車名よりもE259系という形式をアピールしたデザインとなります。
車両のデザイン変更は、JR各社がイメージ変更などを目的に実施していることではありますが、多くはデビューから年月が経過した車両が対象。E259系も今年でデビューから14年を迎え、そのような時期に差し掛かったということなのでしょうか。筆者個人としては、もうそんなに経ったのかと驚くばかりです。
もう一つご紹介するのは、3月20日に塩尻・松本~長野間で運転を開始した臨時特急「信州」。同区間を走る「しなの」が運転されていない朝夜時間帯をカバーする列車で、E353系3両編成によって平日1日1往復が運転されています。
この区間では、2019年までは座席定員制列車「おはようライナー」が運転されていましたが、以降は料金不要の快速列車が走るのみ。約4年ぶりに、通勤で利用できる有料の優等列車が復活したこととなりました。
「信州」は、現時点では臨時列車としての設定であり、JRとしては様子見の姿勢を取っているよう。今後、利用者が定着し、定期列車に昇格できるのか、注目です。