平成から令和になって5年目。和暦による「5並び」の日、令和5年5月5日が近づいてきました。
近年はきっぷの日付に西暦年を用いる鉄道事業者が増え、通常版で年月日が同一数字になるきっぷを扱うケースは減りました。それでもその巡り合わせ自体は希少なため、記念きっぷが発売されることは少なくありません。本年は「5.-5.-5」にちなんだものとして、近鉄、流鉄、江ノ島電鉄などが4月中の発売を始め、5月5日の発売開始分としては、伊豆箱根鉄道、水島臨海鉄道、くま川鉄道などで予定されています。今後も各社局から同様のきっぷの情報が出てくることでしょう。
30年前の平成5年5月5日にあやかった例としては、東京急行電鉄(当時)池上線8駅の入場券セット、小田急電鉄の「555(GOGOGO)」台紙つきの入場券などがありました。東急のセットは5がつく駅、五反田駅を含む点がポイント。小田急は共通の台紙が付属するタイプだったため、同様の入場券を扱っている駅であればどこでも買うことができました。五月台駅で買えば、より価値ある一枚になったかもしれません。手元にはほかに大井川鐵道の「55.5.5」記念乗車券もありました。こちらは昭和55年(1980年)発売の一例です。
西暦年であっても、5が並べばそれでもという場合は、「五」がつく駅で入場券などを買うのもいいでしょう。路線名にも五がつく例だと、五能線の五所川原、五日市線の武蔵五日市の二駅があり、「五日」に着目するのであれば、武蔵五日市のほかに、五日町(上越線)、五日市(山陽本線)、広電五日市(広島電鉄)が挙げられます。
5月5日はこどもの日でもあります。お子さんと五や5がつく駅を訪ねる、めぐってみるというのもいいと思います。