JRの一部特急(新幹線を含む)・快速列車には、「のぞみ」などの愛称に加え、「1号」「50号」といった号数が付けられています。この号数が最も大きい数字なのは、一体どの列車なのでしょうか。2023年3月改正ダイヤの時刻表で確認してみましょう。
なお、臨時列車の場合は、定期列車と区別するために80番台あるいは90番台を名乗ることが多いのですが、ここでは定期列車のみを取り上げます。
それでは、まずはJRの在来線から。在来線の列車で、純粋に数字を重ねた号数が最も多いのは、瀬戸大橋を渡る快速「マリンライナー」75号。毎時2本程度の運転のため、数字も大きなものとなっています。
特急列車では、佐世保方面に向かう「みどり」67号。ただしこの数字は、他に佐世保線を走る特急「リレーかもめ」と通算した数字。一つの列車だけで最も数字が大きいのは、関空特急「はるか」の60号となります。
ただし、時刻表を見てみると、まだまだ数字が大きい号数も。在来線で最も大きい号数は、JR北海道の快速「エアポート」の227号。特急列車ではJR九州の「かささぎ」204号となります。
この「エアポート」の号数を見てみると、始発列車は1号ではなく50号です。これは、号数の上1ケタまたは2ケタを、札幌駅または新千歳空港駅の発時刻に揃えたため。そのため、札幌駅5時50分発の50号の次は、6時16分発の60号と、数字が飛んでいます。
ほかの特急列車で大きな数字の号数となっているは、メインの運行系統や運転区間と区別するためが大多数。たとえば、名古屋~米原~金沢間を走る特急「しらさぎ」は、名古屋駅発着の列車は1号から付番し、米原駅発着は50番台以降に区分されています。「かささぎ」の場合は、メインの「みどり」「リレーかもめ」に対するサブ列車の役割からか、全列車に100番台または200番台が付与されています。
新幹線の号数は、在来線以上に行先や停車駅、系統によって号数を区分しています。結果、東海道・山陽・九州新幹線と、東北・上越・北陸・北海道新幹線では、併結列車を除き、号数の重複はほとんどありません。とにかく大きい数字が目立つ新幹線の号数ですが、最も大きな数字となっているのが、新大阪~岡山間を走る「こだま」877号です。
私鉄を見てみると、京阪では「特急2206号」というとんでもない数値の号数が振られています。こちらも「エアポート」と同じく、上2ケタで発時刻を表したもの。この2206号であれば、22時台に淀屋橋駅を発車する4本目の列車というわけ。さすがに2000本以上も特急が運転されているわけではありません。