アドビが提供している写真管理・編集ソフト「Adobe Lightroom」に、18日、AIを活用したノイズ除去機能が追加されました。
夜間やトンネル内などの暗い場所で写真を撮影する際には、ISO感度を上げることで、暗さをカバーすることができます。一方、ISO感度を上げてしまうとノイズが発生してしまい、高い感度であればあるほど、この傾向は顕著です。
今回実装された機能では、この高いISO感度で撮影した際に発生してしまったノイズを除去することが可能。これまでにもLightroomにはノイズ除去機能が実装されていましたが、筆者の体感としては、従来以上にノイズが低減されています。
これまでは、暗い場所の撮影でノイズを減らすには、シャッタースピードを下げたり、絞りを開けたり、といった対応が必要でした。今回のLightroomの機能追加で、後処理でもノイズ対策が可能となったことで、現場での撮影方法の幅が広がります。
また、筆者が期待したいのが、過去に撮影した写真の「救出」。かつてノイズを諦めて高ISO感度で撮影したり、当時は気にならかったものの、現代のレベルではノイズが気になる、という写真も、この機能で「復活」できそうです。
なお、今回の機能実装時点では、対応ファイルはRAWデータのみとのこと。ただしAdobeでは、対応形式を今後増やしていく予定のようで、将来的なjpgファイルへのデータ対応にも期待されます。