今週(5月8日~14日)1週間の鉄道ニュースの中から、鉄道コム注目の話題をご紹介。まずは、JR九州の新「D&S列車」の話題です。
JR九州は10日、久大本線(ゆふ高原線)に、新たなD&S列車(デザイン&ストーリー列車)を導入すると発表しました。博多~由布院~別府間で、木曜日を除く各日に片道1本を運転する列車です。
既存の「ゆふいんの森」がどうなるのか、など、さまざまな点が話題を呼んだこの新D&S列車ですが、最も話題となったのが、車両デザインの担当が鹿児島のデザイン会社IFOOとなったこと。JR九州といえば、これまで数多くの車両のデザインを、ドーンデザイン研究所を率いる水戸岡鋭治さんが手掛けてきました。今回の車両がどのような形となるのかは現時点で未発表ですが、既にSNSなどでは「JR九州がついに水戸岡デザイン以外へ舵を切った」と、驚きの声が上がっています。
もう一つご紹介する話題は、JR東海のキハ85系。6月末に同社での定期運用を終了するキハ85系ですが、7月8日と9日には、団体臨時列車「特急『さよならキハ85系』号」が運転されることが発表されました。
特に9日の上り列車は、威風堂々とした10両編成での運転となることが話題に。キハ85系の10両編成自体は、近年でも繁忙期の増結で見ることができましたが、その堂々とした姿で同社での営業運転に終止符を打つことになります。
とはいえ、キハ85系の活躍はまだまだ続きます。京都丹後鉄道を運営するWILLER TRAINSでは、引退したキハ85系を譲受し、2023年度にも「KTR8500形」として運行を開始する予定。東海エリアからは見られなくなるキハ85系ですが、今後もその歴史は続くこととなります。