鉄道コムと鉄道旅行誌「旅と鉄道」は、共同企画として「私の好きな〇〇」の投票を実施しています。
今回ご紹介するのは、2023年4月14日から5月1日まで実施した「私の好きな『デザイナーズトレイン(JR編)』」。特に近年の鉄道車両は、さまざまなデザイナーが関わったデザイン重視の車両が増えています。そんな「デザイナーズトレイン」で上位を獲得した車両を、投票者のコメントとともにご紹介します。
3位を獲得したのは、「サフィール踊り子」用のE261系。かつての251系「スーパービュー踊り子」に代わる伊豆方面のフラッグシップ車両で、すべての座席がグリーン席という豪華な設備が特徴です。デザインを担当したのは、奥山清行さん率いるKEN OKUYAMA DESIGN。ユーザーからのコメントでは、「今までの車両にないような独特な形状が好き」「紺碧色がすばらしい。稲取の海を見て納得しました」といった声が見られました。
2位となったのは、「サンライズエクスプレス」こと285系。それまでの寝台列車と異なるコンセプトのもとに開発された285系では、車内空間の快適性向上のため、内装設計にミサワホームが参画。1998年度のグッドデザイン金賞を受賞しています。ユーザーからは、「25年経っても見劣りしないデザイン」「夜ではなく朝をイメージというのがいい」と、デビューから25年経った今でも通用するデザインを評価するコメントが寄せられました。
そして、1位を獲得したのは、JR西日本が誇る500系新幹線。日本で初めて時速300キロの営業運転を実現した車両です。デザインを担当したのは、ドイツ人のアレクサンダー・ノイマイスターさん。日本では東京メトロ10000系など、海外ではドイツの高速鉄道「ICE」などを担当した人物です。
ユーザーからのコメントは、「ジェット機を思わせる鋭い先端が格好良い」「機能美の一言」「30年以上前のデザインなのに未だに色褪せない」などと、そのほとんどがカッコよさを評価するものでした。既に廃車も出ており、今後長期間の活躍は見込めない車両ではありますが、鉄道ファンにはまだまだ根強い人気を誇っています。