埼京線・川越線用のE233系7000番台がデビューしたのは、2013年6月30日のこと。今年でデビュー10周年を迎えました。
E233系は、2006年に中央線快速でデビューした形式。これまでに3000両以上が製造され、JRグループの旅客用車両としては最多数となっています。埼京線の他にも、東海道本線や高崎線、京葉線などで活躍しており、今では首都圏のJR線の顔とも言える存在です。
7000番台は、2013年に一気に31本が製造され、既存の205系を置き換えました。その後、「相鉄・JR直通線」の開業に先立ち、2019年に7本が追加増備されています。当初は新木場~大崎~大宮~川越間のみの運用だった7000番台は、2019年11月以降は相鉄線への直通も開始。2023年の「相鉄・東急直通線」開業以降は、相鉄線内で東急の車両とも顔を並べています。
なお、E233系に置き換えられた埼京線用の205系ですが、2014年2月に引退ヘッドマークが取り付けられたものの、その後にヘッドマークが取り外され、2016年まで運用が続きました。当時、埼京線のE233系に対し、新型保安装置「ATACS」の導入に向けて改造が進められていたためで、この工事の予備車を確保するための1本の余裕という扱いでした。2017年のATACS運用開始を前に、2016年10月をもって205系の運用は終了。E233系の導入開始から3年経って、ようやく埼京線車両の置き換えが完了したのでした。