WILLER TRAINSは、2022年度の実績をまとめた安全報告書において、JR東海から譲受したキハ85系の扱いについて説明しました。
キハ85系は、1989年にデビューした特急型の気動車。特急「ひだ」「南紀」で活躍してきましたが、後継車両のHC85系による置き換えで、JR東海からは順次引退。3月には「ひだ」での運転を終了しており、6月30日には「南紀」からも撤退する予定です。
WILLER TRAINSが譲受したのは、キハ85-3・6・7・12の4両。いずれも非貫通型の先頭車です。このうち、キハ85-3・12は営業車両として使用しますが、キハ85-6・7の2両は部品取り車両としての導入。営業車両を使用するうちに補修部品などが不足した際、部品を供給するための車両となります。
譲渡後の形式名は、KTR8500形。車両番号は、キハ85-12がKTR8501、キハ85-3がKTR8502となります。同社では、全般検査や同社線仕様への改修後、線内特急の予備車として使用を開始する予定です。