今週(6月12日~18日)1週間の鉄道ニュースの中から、鉄道コム注目の話題をご紹介。まずは、東海道・山陽新幹線の車両の話題です。
JR西日本は16日、N700Sの追加投入と、既存のN700Aタイプの機能向上を図ると発表しました。機能向上の内容は、非常ブレーキの強化によるブレーキ距離短縮や、データ通信容量の拡大、メンテナンスコスト削減に向けた部品の長寿命化など。N700Sの一部の機能を導入する形となります。
「S化」とも呼べるこの車両改造の対象は、JR西日本のN700Aタイプ40編成が対象とのこと。同社では、N700系およびN700Aを計40編成運用しているため、これら全てが改造対象となるようです。JR東海では、ファンからは「スモールA」と呼ばれることもある、N700系として製造された車両の引退を進めていますが、JR西日本の「スモールA」世代の車両は、まだまだ活躍が続くことになります。
続いての話題は、近鉄の仕事体験イベントについて。7月と8月に1回ずつ開催される子ども向けのイベントで、改札や列車監視、清掃、終業・始業点検などの業務を体験します。
コロナ禍以降、特に増えている仕事体験イベントで、この近鉄の企画が話題となったのは、その開催時間。1日目の15時30分に集合し、翌12時ごろに解散というスケジュールで、夜間は駅で宿泊します。その就寝時間も0時ごろから4時30分ごろまでという仮眠レベル。現職の駅員と同じか、それ以上にハードではないかと、SNSなどで話題となりました。ただし、この時間は最大限参加した場合のもののようで、実際には参加者の調子にあわせて調整できるようです。
ハードなイベントとして話題となったこちらの企画は、6月15日に受付を開始したのですが、2組の枠はすでに埋まり、キャンセル待ちも多数ということ。参加した子どもたちの夏の良い思い出になればいいですね。