今週(6月19日~25日)1週間の鉄道ニュースの中から、鉄道コム注目の話題をご紹介。まずは、大阪メトロの「音」の話題です。
大阪メトロは21日、中央線用の新しい列車接近メロディと発車メロディを制作すると発表しました。新メロディは、2025年の大阪・関西万博開催に向けたもので、2024年度下期の導入を予定します。
同社の地下鉄路線では、その前身となる大阪市営地下鉄時代に導入されたメロディが使われています。長堀鶴見緑地線では1990年の開業時から、その他の地下鉄路線では1989年から使われているもので、既に30年以上の歴史がある、大阪市民に馴染みのある音楽となっています。
大阪メトロによると、今回のメロディは中央線限定のものとして制作するということ。御堂筋線などの他路線でもメロディが置き換えられる、というわけではないようです。中央線では、新型車両の400系が25日にデビュー。車両も音もこれまでとは違う、新しい路線へと変わっていきます。
もう一つご紹介するのは、大井川鐵道の客車列車。SL急行「かわね路号」や「きかんしゃトーマス号」で知られる同社ですが、今回企画されたのは、電気機関車けん引の客車列車。しかも、通常のダイヤに載っている普通列車を、期間限定で客車列車として運行しているのです。
6月20日に始まったこの企画ですが、初日から大盛況のよう。多くのファンが楽しんでいる様子が、SNSなどで見られました。この好評ぶりを受けてか、同社は実施期間の延長を発表。当初は6月30日までの平日限定でしたが、7月13日までに延長され、7月には週末も運転されることとなりました。
その大井川鐵道は、2022年の台風15号の影響で、同年9月から家山~千頭間の運休が続いています。本来であればかき入れ時である夏休みシーズンがまもなく到来しますが、現在の状態では「かわね路」も「トーマス号」も、いつも通りの運転とはいきません。窮地に立たされる大井川鐵道を救う気持ちも込めて、今回の客車列車に乗りに行ってみてはいかがでしょうか。