今週(6月26日~7月2日)1週間の鉄道ニュースの中から、鉄道コム注目の話題をご紹介。まずは、京阪電気鉄道の新しい?車両の話題です。
6月29日、京阪13000系の13871号車が、営業運転を開始しました。13000系は、京阪の最新車両で、2012年から増備が進められています。しかし、今回の話題の13871号車は、2008年に製造された車両。実はこの車両、もとは別の形式、2代目3000系の中間車だったのです。
中之島線開業にあわせてデビューした3000系は、2021年1月に「プレミアムカー」を組み込んだ編成となりました。この際に抜き取られた車両は、2年以上営業運転に就くことがなかったのですが、今回13000系の中間車として復帰することに。その第1弾が、29日に営業運転を開始した13871号車でした。
この車両は、外観は他の13000系と同じ色に揃えられていますが、よく見ると窓配置が異なります。また、車内は3000系当時のクロスシートをそのまま装備。京阪線の特急用(3000系を含む)以外の車両としては、9000系のセミクロスシート廃止以来となるクロスシート装備車両となるようです。
もう一つご紹介するのは、福岡市営地下鉄の料金の話題。福岡市では7月7日より、クレジットカード等のタッチ決済による乗車時に、1日の最大決済額を640円とすると発表しました。
1日の利用額に上限を設け、いくら乗車しても上限額以上は差し引かれない、というサービスは、ロンドンの「オイスターカード」などで先行例があります。しかし福岡市によると、国内の鉄道事業者では初導入ということ。上限額は1日乗車券と同額なので、券売機できっぷを買う手間なく、福岡市内の観光で活用できそうです。