普通列車で一つの路線を通しで乗っていると、停車駅のアナウンスや停車中に見かけた駅名標などから、コンパクトな駅名が続くことに気付く時があります。実際に路線図を見てみると、その線内のほとんどが漢字2文字の駅で、よみで見ても2字から多くても5字といった具合で長々とした駅名が見当たらないことも。今回はそのような例のうち、漢字2字駅がメインの路線を紹介します。
駅数が10以上のJRの路線で見てみると、基本的には2字駅であとは3字の駅が1つのみという例が二つあります。桜井線(万葉まほろば線)と草津線です。
桜井線は奈良~高田間の全14駅のうち、香久山駅を除く13駅がすべて漢字2字。草津線は草津~柘植間の全11駅のうち、貴生川駅を除く10駅が2字駅です。2字という点では共通でもその駅名は実に多彩。ただし、桜井線の櫟本駅、柳本駅、草津線の甲西駅、甲南駅、甲賀駅は片方が同じ漢字です。初めて下車する際などは、注意を要する組合せと言えるでしょう。
2字駅メインで、例外となる3字駅が二つのみという例としては、播但線(2字駅は18駅中16駅)、水戸線(同じく16駅中14駅)が挙げられます。ここまでの四つの路線は、よみの字数も少ない傾向がありますが、調べてみると多少のばらつきがあり、平均字数では桜井線3.64字、草津線3.45字、播但線3.29字、水戸線3.6字となりました。いずれもアナウンスで聞いた時、短い駅名が続くと感じる路線であることは言えそうです。
駅数は少ないながら、路線の全駅が漢字2字なのが東金線。ただし、よみでは4字が4駅、5字が1駅と少々長いのが特徴です。室蘭本線は東側の非電化区間である岩見沢~沼ノ端間のうち、起点・終点の間の全11駅が2字駅。こちらは、栗沢、栗丘、栗山の3駅連続「くり~」区間があるので、降車時はより入念な確認が必要になるでしょう。