今週(7月10日~16日)1週間の鉄道ニュースの中から注目の話題をご紹介。もっとも大きいニュースといえば、東武鉄道の新型特急「スペーシア X」の営業運転開始ではないでしょうか。
「スペーシア X」は、浅草と日光・鬼怒川を結ぶ列車。これまでの東武特急以上の設備が特徴で、私鉄最大級の個室「コックピットスイート」や、ソファーやテーブルなどを配置した開放的な空間の座席「コックピットラウンジ」など、6種類の座席が用意されています。
その「スペーシア X」の車内で使われるソファーとテーブルについて、東武鉄道と東武商事では、12日から受注生産で一般向けに販売しています。もちろん、使用済みの商品ではなくレプリカ。お値段は、1人掛けソファーが110万円、3人掛けソファーが220万円、テーブルが33万円などと、安いものではありません。とはいえ、東武がフラッグシップ車両のために開発した座席とあって、座り心地は折り紙付き。受注生産となるこの製品、ご家庭にいかがでしょうか。
もう一つご紹介するのは、JR九州の103系。現在は同社のコーポレートカラーである赤色ベースの塗装となっている103系ですが、8月に1編成が国鉄時代の塗装となると発表されました。
国鉄時代に大量に製造された103系ですが、今年3月にJR西日本の和田岬線から引退し、残すは同社の播但線と加古川線、そしてJR九州の103系のみとなりました。一般論として、旧型車両で塗装をリバイバルする際は、その車両の引退が近づいているということが多く、SNSでも「もうすぐ引退なのか」といった声が多く見られます。実際に引退するかについては発表がありませんが、旧型車両である以上、今後も長い期間の活躍は望めません。ファンのマナーが騒がれる昨今、引退間際の混乱を避けるためにも、興味のある方はこの機会に筑肥線を訪れてみてはいかがでしょうか。