今週(8月14日~20日)1週間では、週前半に台風7号が日本列島を直撃。この後に発生した豪雨の影響とあわせて、東海道新幹線は大混乱に陥り、大きな騒ぎとなりました。
台風が直撃した15日は、東海道・山陽新幹線は名古屋~岡山間で計画運休を実施。その他の区間でも、列車本数を大幅に減らした臨時ダイヤでの運転となりました。
そして、台風が去った16日には、平常ダイヤでの運転を予定……していたのですが、朝方に静岡県内で1時間累計で80ミリという豪雨があり、運転見合わせとなってしまいます。14時すぎに運転を再開したものの、お盆のUターンラッシュと重なったこともあり、多くの旅客が各駅に集中し大混乱に。遅延した列車の運転は継続されたものの、翌17日早朝まで列車が走り続ける事態となりました。
この影響で、東海道・山陽新幹線は17日もダイヤ乱れが続くことに。人的トラブルではない自然が原因のトラブルでは仕方なく、夜通し乗務したであろう乗務員や、2日おきに検査が必要な新幹線車両のやりくりなど、運行管理側を大きく悩ませたであろうことは想像に難くありませんが、今後このようなトラブルが起きないことを願うばかりです。
明るい話題もご紹介しましょう。「SLやまぐち号」のけん引機であるD51形200号機が、京都の車両工場を出場し、17日に運行の拠点となる山口県の車両基地に到着しました。
D51-200は、2022年5月、石炭や水を積む炭水車が故障し、京都鉄道博物館内の修理工場で、1年以上にわたって修理が続けられていました。8月には北陸本線で試運転する姿が目撃されており、ようやく準備が整ったのか、晴れて山口県に帰還することになったのです。
SLやまぐち号のけん引機には、D51-200の他にも、C57形1号機が指定されています。しかしこちらの機関車も、2020年以来故障のためお休み中。D51が故障してからは、ディーゼル機関車けん引の「DLやまぐち号」が代わりに運転されていました。
鉄道ファンには人気のあるDLやまぐち号ですが、一般の観光客にとっては、やはり力強く煙を吐き出して走るSLの方が人気となりそう。現時点ではSLの復活時期は発表されていませんが、そう遠くない時期に、山口県を走る漆黒の役者の姿が再び見られることになりそうです。