阪急電鉄は6日、2024年夏に、京都線へ新型車両「2300系」を導入すると発表しました。2022年に導入を発表していた京都線の「座席指定サービス」も、同形式で提供するといいます。
阪急電鉄の広報担当によると、座席指定サービスの詳細は後日改めて発表するということ。現段階では詳細が見えない座席指定サービスですが、どのような車両で提供されるのでしょうか。
詳細不明の座席指定サービスですが、2300系導入発表のプレスリリースには、提供車両の定員は40人との記載があります。2300系の他の車両定員は、先頭車が112人、中間車が124人。いずれも立席人数を含めた数字と思われますが、一般車よりも居住性を追求した車両であることは間違いありません。
阪急京都線と同様、京阪間を結ぶ路線を運行している京阪電気鉄道では、同じような座席指定サービス「プレミアムカー」を提供しています。同サービスに使われる8000系と3000系の専用車両は、ともに定員40人で、阪急のものと同じ。2300系、京阪8000系・3000系のいずれも、車両長は19メートル弱のため、座席配置も似たようなものと考えられます。京阪のプレミアムカーは、2+1列のリクライニングシートを設置。阪急でも似たような構成となりそうです。
なお、座席指定サービスでは車内に案内スタッフが乗務するようで、阪急の関連会社がスタッフを募集しています。募集要項によると、勤務時間は「5:20~23:30の間でシフト勤務」ということ。乗務前後の準備時間を考慮すると、深夜の一部準特急では、サービスの提供対象外となりそうです。
まだまだ詳細が発表されない座席指定サービスですが、提供開始時期は2024年。京都線の「特急」「通勤特急」「準特急」と、「特急」とつく3種別が対象となります。