鉄道コム

鉄道コらム

「動態保存車」だったはずの東武「8111F」が転属! 野田線での営業運転はある?

2023年10月11日(水) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

東武鉄道は11日、8000型8111編成が、南栗橋車両管区七光台支所に転属すると発表しました。

8000型8111編成(画像:東武鉄道)
8000型8111編成(画像:東武鉄道)

8111編成は、東武8000型のうち、唯一製造当時の面影を残す編成。8000型は、1986年以降に車体更新(車体修繕)が実施されていますが、翌1987年以降の対象車では、先頭デザインが変更されています。8111編成は、1986年に修繕を受けたグループとしては、唯一残存する編成。2011年、それまで活躍してきた東上線での運用を終えていましたが、あわせて南栗橋車両管区へ転属。その後も動態保存車のような扱いで、臨時列車に充当されてきました。

その8111編成が、これまで所属してきた南栗橋車両管区から、野田線(東武アーバンパークライン)の車両が所属する同管区七光台支所へ転属することとなったのです。

東武鉄道に、転属後の8111編成について聞くと、臨時列車ではなく、野田線の一般列車での営業運転に就くということ。広報担当者は、七光台支所への転属理由について、「8111編成を6両編成のままで有効活用できる場所を検討した結果、現在6両編成で運転している東武アーバンパークラインで使用することとなった」と説明します。

野田線を走る既存の8000型。8111編成より後に車体修繕を受けており、前面デザインが異なります
野田線を走る既存の8000型。8111編成より後に車体修繕を受けており、前面デザインが異なります

野田線では、2024年度の新型車両導入にあわせた、6両編成から5両編成への両数短縮が予定されています。既存車両も対象となるこの編成短縮では、対応工事で離脱する編成の代わりの予備編成が必要となるのでは、と筆者は考えますが、これについて広報担当者は、「予備編成としての導入ではない」と回答しました。

8111編成の転属回送は、10月28日を予定。同日は、回送列車に乗車できるツアーが開催されるほか、七光台支所での有料撮影会開催も予定されています。

 

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道コムおすすめ情報

画像

登場時デザイン撮影会で

京急600形30周年にあわせた撮影会が12月に開催。600形デビュー時デザインが撮影会限定で復活。

画像

東武の車両「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は東武編です。

画像

4000系が「機関車風」塗装に

「西武秩父線開通55周年記念車両」11日運転開始。4000系をE851形を模した塗装に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、高倍率ズーム・広角レンズ編です。

画像

京都鉄博に381系

12月12日~17日に特別展示。16日までは、一部で「スーパーくろしお」色ラッピングも実施。

画像

11月の鉄道イベント一覧

数百件の情報を掲載中。鉄道旅行や撮影の計画には、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。