東武鉄道は11日、8000型8111編成が、南栗橋車両管区七光台支所に転属すると発表しました。
8111編成は、東武8000型のうち、唯一製造当時の面影を残す編成。8000型は、1986年以降に車体更新(車体修繕)が実施されていますが、翌1987年以降の対象車では、先頭デザインが変更されています。8111編成は、1986年に修繕を受けたグループとしては、唯一残存する編成。2011年、それまで活躍してきた東上線での運用を終えていましたが、あわせて南栗橋車両管区へ転属。その後も動態保存車のような扱いで、臨時列車に充当されてきました。
その8111編成が、これまで所属してきた南栗橋車両管区から、野田線(東武アーバンパークライン)の車両が所属する同管区七光台支所へ転属することとなったのです。
東武鉄道に、転属後の8111編成について聞くと、臨時列車ではなく、野田線の一般列車での営業運転に就くということ。広報担当者は、七光台支所への転属理由について、「8111編成を6両編成のままで有効活用できる場所を検討した結果、現在6両編成で運転している東武アーバンパークラインで使用することとなった」と説明します。
野田線では、2024年度の新型車両導入にあわせた、6両編成から5両編成への両数短縮が予定されています。既存車両も対象となるこの編成短縮では、対応工事で離脱する編成の代わりの予備編成が必要となるのでは、と筆者は考えますが、これについて広報担当者は、「予備編成としての導入ではない」と回答しました。
8111編成の転属回送は、10月28日を予定。同日は、回送列車に乗車できるツアーが開催されるほか、七光台支所での有料撮影会開催も予定されています。