今週一週間の鉄道ニュースをご紹介。まずは、年末年始の「終夜運転」についての話題です。
JRグループ各社は20日、2023年冬の臨時列車のプレスリリースを発表しました。JR東日本では、大晦日から元旦にかけて、終夜運転を実施することを、プレスリリース内で発表しています。
終夜運転の対象は、山手線、京浜東北線(桜木町~大宮間)、中央・総武線各駅停車、中央線快速(三鷹~高尾間)、横須賀線(横浜~逗子間)、青梅線(立川~御嶽間)、総武本線・成田線(千葉~成田間)の計7系統。青梅線、総武本線・成田線では上下各2本ずつ、その他では各線別に10~140分間隔での運転となります。
終夜運転は、2020年度・2021年度は新型コロナウイルスの影響で全国的に中止傾向となっており、これを契機に取りやめた事業者も数多く見られました。JR東日本では、2022年度に首都圏の終夜運転をかつてより縮小しながらも復活。そして今回は、中央・総武線各駅停車の運転本数が一部区間で削減されたものの、おおむね昨年度通りの実施となりました。
もう一つご紹介するのは、東北新幹線の話題。「はやぶさ」などで使われているE5系と、「つばさ」で使われるE3系L編成が、東北新幹線で連結して試運転する姿が目撃されています。
東北新幹線から山形新幹線に乗り入れる「つばさ」は、大部分の列車が東北新幹線内で「やまびこ」と連結しています。2023年現在、併結する「やまびこ」に使用されるのはE2系のみで、E5系とE3系L編成が連結し営業運転したことはありません。かつて「こまち」などで使われていたE3系R編成はE5系と連結したことがありますが、こちらは2020年に運用を離脱。そのまま廃車となっています。
次のダイヤ改正におけるE5系+E3系L編成の連結運転開始を前に実施されたと思われるこの試運転ですが、E5系によるE2系の置き換えが理由なのでしょうか。山形新幹線では、2024年春のE8系導入が予定されています。仮にE5系+E3系の連結運転が実現したとしても、E8系導入完了までのわずかな間だけ見られる姿になりそうです。