今週(10月23日~29日)一週間の鉄道ニュースの中から、鉄道コム注目の話題をご紹介するこの連載。今回はまず、JR東日本の特急列車の話題をご紹介します。
JR東日本は27日、「しおさい」「わかしお」などの房総方面の特急列車について、2024年春に全車指定席へ変更すると発表しました。中央線や常磐線などの特急同様、列車の座席を指定した特急券と、乗車日のみを指定し、列車や座席は指定しない「座席未指定券」を発券する体系へと変更。特急券の価格は、従来の指定席料金と自由席料金の中間程度となります。
中央線や常磐線などの特急では、どの座席が指定済みで、まもなく指定席特急券所持者が乗ってくることを示す、座席上のランプが設置されています。しかし、JR東日本の広報担当に聞くと、今回の房総特急の座席設定変更時点では、このランプは設置しないということ。また、「車両のグレードアップについても、現時点ではお伝えできる内容はない」と担当者は説明します。
房総もとい千葉県内の特急では、「成田エクスプレス」で使われているE259系が、今年4月から順次塗装の変更がなされています。2023年度下半期の千葉県の特急は、大小の変化が続くようです。
もう一つ、特急列車の話題をご紹介しましょう。JR九州が26日に発表したのは、久大本線を走る新たなD&S列車の名称。同線の開業に貢献したという人物2人の名称を採り、「かんぱち・いちろく」となることが発表されました。
そして、使用する車両形式も、「いさぶろう・しんぺい」のキハ47形と、キハ125形の3両であることが、正式に発表されました。国鉄型で丸みのあるデザインの前者に対し、後者はJR九州が導入した直線的な形状の車両。これらで編成を組むと「編成美」はなくなりそうですが、車両デザインの発表はまだまだ先。原型を意識させず大化けする可能性もあります。
これまで同社のD&S列車のデザインを手掛けてきた水戸岡鋭治さんではなく、鹿児島のデザイン会社IFOOがデザインを担当するなど、他にも興味深い話題が多い「かんぱち・いちろく」。デビューは2024年春を予定しています。