鉄道コムと鉄道旅行誌「旅と鉄道」は、共同企画として「私の好きな〇〇」の投票を実施しています。今回ご紹介するのは、9月22日から10月20日まで実施した「私の好きな(乗ってみたい)サンライズエクスプレスの寝台」です。
定期列車では国内最後の寝台列車となった「サンライズエクスプレス」。四国へ向かう「サンライズ瀬戸」、出雲大社などがある山陰方面へ向かう「サンライズ出雲」とも、鉄道ファン以外からの人気も高い列車です。今回は、このサンライズエクスプレスの数多くの寝台のうち、鉄道ファンから多くの評価を集めたものを、投票者のコメントとともにご紹介しましょう。なお、今回の投票では、「サンライズツイン」や「ノビノビ座席」といった座席区分だけではなく、海側(下り列車の進行方向左側)や山側(同右側)、禁煙や喫煙など、選択肢を細かく設定しています。
3位を獲得したのは「サンライズツイン」禁煙室。サンライズツインは2人用のB寝台個室で、4・11号車の1階に1編成あたり4室(うち禁煙室は2室)が設置されています。「妻と乗った際、楽しかったとの返事があり、また乗ってみたいと話しています」「数が少ないので予約が難しく、きっぷが取れた時の喜びが大きかった」といったコメントが寄せられました。
2位となったのは、「シングル」上段海側の禁煙室。シングルはサンライズエクスプレスで最も数が多いB寝台個室で、1編成あたり、1階と2階あわせて80室が設置されています。1階と2階、海側と山側で、室内空間も景色も異なるのですが、この選択肢を選んだユーザーからは、「上り乗車中、早朝の熱海~早川あたりの海の景色が大好き」などと、眺望に触れたコメントも寄せられていました。
1位を獲得したのは、サンライズエクスプレス中で最も上位の個室、「シングルデラックス」の禁煙室でした。4・11号車の2階に1編成あたり6室(うち禁煙室は3室)が設置されており、室内には洗面台やテーブルを配置。さすがにビジネスホテルほどの広さはありませんが、それでも観光列車的な性格を持つ列車を除けば、歴代有数の寝台個室です。ユーザーからのコメントでは、「まさしく走るホテルにふさわしい」「走行中の車窓景色が片側しか眺められないこと以外、すべて良し」などと、そのグレードを評価する声が多数寄せられました。
【11月29日追記:表記を一部訂正しました】