今週(11月20日~26日)一週間の鉄道ニュースの中から、鉄道コム注目の話題をご紹介。まずは、阪急電鉄の座席指定サービスについてです。
阪急は21日、京都線で導入する座席指定サービスの名称を「PRiVACE」(プライベース)に決定したと発表しました。名称は、「PRIVATE」(プライベート)と「PLACE」(場所)を掛け合わせ、「自分時間」が過ごせるプライベート感を表現したということです。
名称とともに発表された車両のイメージデザインでは、小さな窓が多く配置されていることや、乗降ドアが車両中央1箇所となっていることなどが話題となりました。前者は、コンセプトのプライベート感につながるものとして、座席1列につき窓も1つとしたものと思われます。後者の特徴的なドア配置は、ホームドア対応や客室内のスペース確保のためと考えられますが、現役車両ではJR九州の783系などわずかな例しかなく、さらに今回の両開き・1扉・中央配置という構成は、なかなか珍しいようです。
また、座席指定サービスの提供車両は、これまでに2300系が対象となると発表されていましたが、今回さらに9300系も対象となることが告知されました。今年でデビュー20周年を迎えた9300系ですが、今後もあらたな形態が生まれることになります。
もう一つの話題は、25日にダイヤ改正を実施した京浜急行電鉄です。既報の通り、これまで運転されてきた「エアポート急行」という種別が、今回のダイヤ改正で「急行」に改称されました。京急によると、エアポート急行の種別表示で使用してきた飛行機マークにより、訪日外国人利用者の誤乗があったことが、改称の理由だということ。加えて、今回のダイヤ改正では、これまでなかった品川方面と横浜方面を結ぶ急行が設定されており、改称によって種別設定の自由度も上がったようです。
エアポート急行の改称に先立って、11月22日から24日まで、「さようならエアポート急行」ヘッドマークを掲げた車両が運転されました。企画の発表は21日と、ダイヤ改正およびヘッドマーク掲出の直前。「緊急企画」的な展開でしたが、祝日であった23日を中心に、多くのファンが記録のために京急線沿線に訪れていたようです。