1月19日、JR東日本が春(3月~6月)の臨時列車の運転計画を発表しました。
鉄道ファンの人気を集める、JR東日本では最後の国鉄型特急車両となった185系。現在は臨時列車で使用されていますが、春もさまざまな列車に登板することが発表されました。
この春に185系で運転されるのは、すでにおなじみとなった特急「185」をはじめとする5本です。特急185は、これまで横浜方面~伊東間での運転でしたが、今回は土曜日運転の列車に限り、伊豆急下田駅発着となっています。
また、3月30日には、碓氷峠鉄道文化むらのイベント開催にあわせ、大宮~横川間で「峠の横川ナイトパーク号」が運転されます。このほか、両毛線方面の「あしかが大藤新宿号」「あしかが大藤吉川美南号」、上越国境を越える「谷川岳ループ」「谷川岳もぐら」が、185系での運転となると発表されています。
3月16日のダイヤ改正では、房総方面の特急列車で使用されてきた255系が、定期列車から撤退します。しかし、臨時列車では今後も活躍が続くよう。ダイヤ改正以降の「新宿さざなみ」は、E257系5両編成、または255系のいずれかで運転されると発表されました。
SL列車にも注目です。3月24日と30日には、高崎~桐生間で「SLぐんまレトロ桐生」「ELレトロぐんま桐生」が運転されます。両毛線の高崎側でSL列車が走るのは、2014年11月3日の「SLシルク両毛」」以来(両毛線全体では2018年5月に小山~足利間で運転された列車以来)ということ。約10年ぶりに、伊勢崎や桐生を、SLが走る姿が見られるようです。
高崎支社のSL列車は、普段は上越線の高崎~水上間、信越本線の高崎~横川間で運転されています。しかし、上越線については、冬や早春は北部で雪の影響があるため、これまでSL列車の運転が避けられてきました。そんなお休み期間だったSLを活用したのが、今回の「SLぐんまレトロ桐生」。JR東日本高崎支社の広報担当者は、「普段とは異なる区間で、みなさまにSLをお楽しみいただきたい」と、両毛線でのSL列車設定理由について説明しました。
高崎支社管内では、上越線の高崎~渋川間でも、3月23日に「SLぐんま伊香保」「ELぐんま伊香保」が運転されます。こちらも両毛線のSL列車と似たような理由で設定された列車。「冬の臨時列車」の期間内ではありますが、2月17日にも運転される予定です。