JRグループは1月23日、2024年度に発売する「青春18きっぷ」について発表しました。
青春18きっぷは、JR全線の普通・快速列車自由席が乗り放題となるきっぷ。5回・人分がセットとなっており、価格は1万2050円です。新幹線や特急列車は特急券を購入しても利用できず、「鈍行列車の旅」専用のきっぷではありますが、北は北海道から南は九州まで、日本全国が利用可能エリアとなっていることから、鉄道ファン以外にも根強い人気をほこります。
その青春18きっぷは、これまでは前年度の冬に春用、夏用、冬用の内容がまとめて発表されていました。しかし、23日に発表された分は、3月~4月に利用可能となる春用のみ。残りの分はどうしたのでしょうか。
JR東日本の広報担当に聞いてみると、今回は3月16日の北陸新幹線金沢~敦賀間延伸開業などにあわせた「おトクなきっぷ」の変更があったことから、春用のみを発表したということ。また、普段は2月ごろに翌年度の分が発表されていますが、今回は調整の関係で、例年よりも早めの発表になったと説明しました。夏・秋用については、「その都度決まり次第発表する」としています。
JR西日本の広報担当にも質問したところ、こちらも「夏・秋は決まり次第発表する」という説明です。さらに突っ込んで、「北陸新幹線の延伸開業で廃止になるのでは?」とも質問しましたが、「その予定はない」ということでした。
なお、3月16日の北陸新幹線金沢~敦賀間延伸開業にあわせて、北陸本線の同区間は第三セクターへと経営移管されます。これにより、同区間で青春18きっぷが通常利用できるのは、3月15日が最後。3月1日の利用期間開始から、わずか15日しか利用できない区間となります。ただし3月16日以降は、越美北線を利用する場合に限り、敦賀~越前花堂間の「通過利用」が認められる特例が設けられます。