今週(1月22日~28日)一週間の鉄道関連ニュースから、鉄道コム注目の話題をご紹介します。まず1本目は、名古屋鉄道が実施する実証実験について。
名鉄は24日、航空会社や空港会社などと共同で、「オフエアポート・チェックイン」の実証実験を実施すると発表しました。航空機に搭乗する旅客の荷物を名鉄名古屋駅付近の店舗で預かり、旅客は手ぶらで目的地へ向かえるというものです。預かった手荷物は、名鉄名古屋駅から列車に積み込み、中部国際空港(セントレア)で航空機へ積み込みます。
実施期間は、2月4日から11日まで。名古屋発では、新千歳空港行きのANA715便、JAL3117便の2便が対象。北海道発でも実施するといいます。
航空機利用者を対象とした、荷物を預かり、列車やバスなどに積載して空港まで運ぶサービスは、かつて東京や大阪などで、国際線を対象に「インタウンチェックイン」として提供されていました。国際線と国内線という違いはありますが、以前のサービスが復活したような形です。
もう一つは、鉄道ではなく旅行の話題。1月1日に発生した能登半島沖地震の復興支援として、政府が「北陸観光割」を実施することが発表されており、徐々にその内容が明らかになっています。
対象は宿泊での訪問で、1人あたり1泊2万円を限度に補助するといいます。対象は福井、石川、富山、新潟の4県で、実施期間は3月から4月のゴールデンウィーク前までを念頭に置いているとのこと。また、被害が甚大な能登半島は今回では対象外とし、別途割引企画を実施するということです。
すでに報道されているように、今回の地震では、大きな物理的被害を受けていない場所でも、観光客が激減するという影響を受けています。このキャンペーンが起爆剤となり、北陸の無事な地域を訪れる旅行者が増えれば、地域での消費が拡大し、ひいては復興の助けにもなります。「北陸の魚介類を食べて応援」という動きが一部で見られましたが、「行って応援」も選択肢となりそうです。