JR西日本のN700系短縮化改造による500系の置き換え発表や、JR四国の新型ハイブリッド式車両の詳細発表など、車両に関するニュースが相次いだ今週(2月12日~18日)一週間。ですが今回は、北陸方面へのおトクなきっぷについてご紹介しましょう。
14日にJR東日本が発表したのが、「北陸応援フリーきっぷ」。北陸新幹線黒部宇奈月温泉~金沢間、北陸本線敦賀~金沢間、七尾線、IRいしかわ鉄道線、あいの風とやま鉄道線俱利伽羅~黒部間などで、新幹線や特急、快速・普通列車の普通車自由席が、連続4日間乗り放題となるきっぷです。東京都区内~フリーエリア間の新幹線往復もついており、お値段は2万円。2月15日に発売されており、2月16日から3月15日までが有効期間となっています。
同日にJR西日本が発表したのが、「北陸おでかけtabiwaパス」大人用の割引発売。すでに存在するデジタルチケットなのですが、通常は大人2450円のところ、これを小児用と同額の980円に割引するといいます。本きっぷは、北陸本線金沢~敦賀間、IRいしかわ鉄道線、あいの風とやま鉄道線などで、普通列車の普通車自由席が1日乗り放題となるもの。こちらも2月14日に本価格での販売を開始しており、2月16日から3月15日までが利用期間となっています。
両きっぷは、1月1日に発生した能登半島地震の被災地支援を目的として設定されたもの。能登半島を中心に甚大な被害が多数発生している今回の地震ですが、大きな被害を受けなかった北陸エリアの他地域でも、観光客の減少といった悪影響が出ているといいます。両社では、今回の取り組みを通じ、被災地の復興に繋げていく考えです。なお、JR東日本ではあわせて、北陸方面を目的地とした「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」(宿泊付きプラン)の旅行代金の一部を、義援金として寄付することも発表しています。
一方、15日に発表されたのが、北陸3県の並行在来線で利用できるようになる「あいの風・IR・ハピライン連携 北陸3県2Dayパス」。富山、石川、福井の各県内で、あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道、ハピラインふくいの各線が連続2日間乗り放題になるというきっぷです。発売額は、大人2,800円、小児1,400円。3月16日から、土休日を中心に利用できます。
3月16日の北陸新幹線延伸開業にあわせて、これまでJR西日本の北陸本線として運営されてきた金沢~敦賀間の在来線は、第三セクターのハピラインふくいに経営分離されます。JR線ではなくなるというとマイナスイメージを抱いてしまいますが、一方で、今回発表されたきっぷのような地域連携的な取り組みに関しては、これまでよりも機動力が上がりそう。決してバラ色の未来ではないでしょうが、並行在来線の新たな門出にも期待が持てます。
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